皮膚の修復作用があるといわれる卵殻膜。
卵殻膜は古くから傷の治療に使われてきていて、相撲部屋の力士さんたちも愛用しているといいいます。卵殻膜で治療すると、柔らかく弾力を持った傷のつきにくい皮膚へと生まれ変わるそうです。
では、卵殻膜はニキビ跡のケアにも使えるのでしょうか。
卵殻膜を化粧品に配合することに成功した東大の研究チームには、「ニキビ跡が目立たなくなった」という報告も寄せられており、その効果には期待がもたれています。
ニキビ跡にも様々な症状がありますが、この記事ではニキビ跡の症状にどのように卵殻膜が働きかけるのか、症状別の対処法をまとめてみました。
忙しい方は目次からどうぞ
ニキビ跡の症状と卵殻膜の働き
それではニキビ跡の症状別の原因と対策、卵殻膜がニキビ跡にどのように作用するかをみていきます。
ニキビ跡の症状その1【赤みが残るタイプ】
赤みの残るニキビ跡は症状自体は軽いのですが、最もできやすいニキビ跡のタイプです。ニキビの膨らみも無く落ち着いた状態ですが、肌には赤みだけが残ります。
原因はニキビの炎症により、お肌の奥にある真皮が傷付きうっ血してしまうこと。また、傷付いた皮膚を再生させようと毛穴の周りの毛細血管が拡張してしまうことによって症状が起こります。
赤みの残るニキビ跡の対策と卵殻膜の働き
赤みが残るタイプのニキビ跡の対策は、まず炎症を抑えることが大切です。症状がひどいのであれば、一時期的に抗生物質やステロイドなどで消炎する必要があります。
ビタミンCにも皮膚の炎症を抑える働きがありますので、ビタミンC配合の化粧水などをスキンケアに加えるなどの工夫をすればセルフケアも可能です。
気になる卵殻膜の働きですが、卵殻膜には肌バリア機能を正常に導き、ターンオーバーを正常にする働きがあります。肌バリア機能が活性化することによって、ニキビのできにくい肌質へと改善することができます。
また、卵殻膜にはコラーゲンやヒアルロン酸も含まれていますので、角質層の乾燥を防いでくれます。
卵殻膜美容液は、赤みのニキビの治療に使うというよりも、ニキビ予防に使用するという方法が正しい使い方です。
ニキビ跡の症状その2【色素沈着タイプ】
一見するとシミにも見えるのですが、ニキビによって色素が肌に沈着してしまうタイプのニキビ跡です。茶色の跡と紫っぽく変色する跡の2種類があります。
ニキビの炎症によって活性酸素が分泌され、その活性酸素がメラニンを生成します。メラニンは紫外線の影響によって茶色く色素沈着を起こします。これが茶色のニキビ跡の原因です。
色素の沈着が真皮層まで届いてしまうと、一生消えないニキビ跡として残る可能性があり、早急な対策が必要です。
また、沈着した肌が紫色の場合は、ニキビの炎症により破裂した毛細血管の出血が原因です。血液は凝固すると紫色に変色するため、紫色っぽいニキビ跡になります。
色素沈着タイプのニキビ跡の対策と卵殻膜の働き
色素沈着タイプのニキビ跡対策は基本的に3通りの対策があります。
- ピーリングを行う
- ビタミンC配合の化粧水や美容液を使う
- 美白効果のある化粧品を使う
1.ピーリングを行う
ピーリングとは、古い角質を取り除きターンオーバーを促す角質ケアの方法です。
シミのようになってしまった跡を薄くするには、肌のターンオーバーを活性化させ新しい皮膚に再生する必要があります。
前述しましたが、卵殻膜には肌のターンオーバーを活性化させる働きがありますので、ピーリングと卵殻膜美容液を併用することで、さらなる効果を期待することができます。
また、ピーリングの後はしっかりと保湿を行うことが大切です。卵殻膜美容液には高い保湿効果があり、保湿の持続時間も長いのでおすすめです。
2.ビタミンC配合の化粧水や美容液を使う
ニキビケアにビタミンCの補給は必須です。美白効果の期待できるビタミンCはしっかりと補給するようにしましょう。
3.美白効果のある化粧品を使う
「卵殻膜美容液にはどんな効果があるの?」の記事でも触れていますが、卵殻膜にはシスチンという美肌成分がふんだんに含まれています。
シスチンは体内でL-システインというアミノ酸の生成に深い関わりを持っています。
シスチンの働きによって生成されたL-システインは、優れた抗酸化作用を持ち体内の活性酸素を除去します。シミの原因となる活性酸素を除去することで、シミ、そばかすの無い健康的なお肌を目指すことができます。
また、卵殻膜美容液は優れた保湿作用によって、お肌のハリや弾力を取り戻してくれます。ニキビ跡のために固くなったお肌にハリが戻ることで、色素沈着が目立たなくさせる効果が期待できます。
美白効果が期待できる卵殻膜美容液は、色素沈着タイプにニキビ跡のケアにはおすすめです。
ニキビ跡の症状その3【凸凹クレーター状のニキビ跡】
凸凹としたクレーター状の跡が残ってしまうタイプで、ニキビ跡の中でも「目立ちやすく治りにくい」タイプのニキビ跡です。
赤ニキビの症状が悪化してしまい、強い炎症を起こすことで、肌の組織や皮膚組織の根底に深いダメージが与えられたことが原因です。
凸凹クレータータイプのニキビ跡の対策と卵殻膜の働き
このような陥没が残るタイプのニキビ跡はセルフケアでは非常に時間がかかってしまうため、すぐにでも何とかしたいというのであれば、美容皮膚科での治療がおすすめです。
かつては、凸凹クレータータイプのニキビ跡は修復不可能だといわれており、治療というよりも症状の緩和が優先されていました。
しかし、近年の美容医療技術の進歩により、重症のクレーターニキビ跡でもレーザー治療などによって目立たないレベルにまでは治療できるようになりました。
特に最近注目されている治療法は、FGF治療と呼ばれる治療法です。FGFとは線維芽細胞増殖因子のことで、皮膚の中の線維芽細胞を増やすことにより肌細胞の再生を促し、シワやくぼみを無くす最新の治療法です。
卵殻膜美容液は、クレータータイプのニキビ跡のケアには最適
線維芽細胞は、自らコラーゲンなどを生成して傷の修復などに必要な細胞へと生まれ変わっていきます。FGF治療によるニキビ跡治療も、線維芽細胞を活性化させることによって、ひどいダメージを受けてしまい機能していない肌の修復機能を取り戻すことが狙いです。
実は卵殻膜には、衰えてしまった線維芽細胞を活性化させる働きがあります。
卵殻膜美容液は、活発の鈍くなった線維芽細胞を活性化させ、コラーゲンやヒアルロン酸の生成を促し、お肌に弾力と潤いをもたらすことを目的としています。
傷の修復能力を持つ線維芽細胞を活性化させるということは、皮膚の修復が前提であるクレータータイプのニキビ跡のケアには最適な美容液なのです。
美容皮膚科でニキビ跡の治療がしたいけど予算的に厳しいというかたは、まず卵殻膜美容液でのニキビケアを試してみてはどうでしょうか。
ここでは、卵殻膜が配合されたニキビ肌用の美容液である「薬用アクレケア」を紹介しておきます。
薬用アクレケアには、卵殻膜エキスの他にも、ニキビの赤みをケアできる「甘草エキス」や、ビタミンCが豊富で皮脂バランスを整える南米のフルーツ「カムカム」など、ニキビ肌に悩む女性には嬉しい美容成分が贅沢に配合されている専用美容液です。
凸凹でクレーター状になってしまったニキビ痕を改善するのには、ターンオーバーを促進しながら時間をかけてケアしていくしかありません。
そういった意味でも、専用のものを根気よく使い続けることがニキビケアには大切なことです。
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まとめ
ニキビ跡のケアで一番大切なのは、お肌のターンオーバーを意識することです。
その点では、肌バリア機能を整えお肌のターンオーバーを正常に戻してくれる卵殻膜美容液をケアのひとつとして取り入れてみる価値は十分にあるといえます。
ただし、お肌のターンオーバーのサイクルをスムーズにするには、生活習慣や食生活の改善も同時に行っていく必要があります。その他にも紫外線ケアをきちんとするなどトータルバランスを考えたニキビケアに取り組んでいってください。